ライフプラン 年の初めに楽しい妄想を記そう!

新年になると目標を掲げたくなりませんか?今年の目標!を手帳に書いたりしませんか?
この「書く」ということ、とても大切です。書き記すことで、私たちは未来や過去と対話できるのです。

私たちFPが家計を見るときに使うツールとして
・家計簿
・キャッシュフロー表(ライフプランシート)
・バランスシート

があります。年の初めに楽しい妄想をライフプランシートに書き記してみましょう!

例はこれから子どもの進学を控えた夫婦ががこうなったらいいなということを書き記して、それに予算を入れていったものです。願望・妄想でいいので「あったらいいな」を書き出してみましょう。

次に、このイベントを色分けしてみましょう。 
はできたらいいなという願望。 
黄色はこの年でなくてもいいけどこの近辺で必要だろう部分。
はこの年に起こることがわかっている部分。
先の予想といっても種類が違いますね。

このライフプランにお金の出入を加えたものがキャッシュフロー表です

子どもの進学イベントが目白押しですね。子どもの成長とともに過ごす時期になりそうです。これがあと20年くらいたった定年間近の夫婦だったらどうなるでしょうか?


2022年末までの貯蓄額を考慮せずに、2023年からの収支のみで貯蓄が足りるかどうかを見ています。
進学を控えたお宅、定年間近のお宅どちらも、支出が収入を上回って赤字になる年もありますが何とかやって行けそうです。
FPが作成するキャッシュフロー表はこれを20年、30年、長くは100歳時点までの貯蓄額、収入見込み、年金額、税金、成長率など加味して作成していきます。(グラフ化するとわかりやすくなります)
が、基本は希望を予算化して、収支を考えていくと言うことです。

「先のことはわからない」という意見には同感です。
でも、大半の人には何事もなく、先と思っている日はいつかやってくるのです。
そもそも、「先はわからない」というかたわら、5年の残価設定クレジットで車を買ったり、30年、40年ローンで家を買うのは矛盾していませんか?今と同じような暮らしが続いている、と無意識に考えているからではないですか?

先のことはわかりませんが、現状で破綻するようなら修正が必要でしょう。
希望 → 予算 → 収支の予測 がキャッシュフロー表の基本です。
基本をおさえて、適宜修正ができる力をつけることが大切です。

先日、片づけをしていたら私がFPを勉強し始めた我が家の20年前のキャッシュフロー表が出てきました。
子どもの進学先や結婚予定、自身の収入予想など、見事に外れていましたが不思議なことに現在の貯蓄額だけが合っていました。状況に合わせて軌道修正をしていった結果でしょうね。

先のことは分からないからと見込みを立てないのではなく、分からないから好きなように希望・願望・妄想を書き記して計画していってもいいではないですか。
日本には「言霊」といって、言葉には力が宿る、書いたことは叶う、という考えがあります。
神社で初詣や合格祈願に絵馬に書いて願うのもそれに似た考えです。

年の初めに楽しい妄想を書き記しましょう!

〈参考〉
(羽賀 ヒカル)書けば叶う(SBクリエイティブ)2019.09

結果の概要-平成28年度子供の学習費調査

平成28年度子供の学習費調査の公表について(報道発表資料) (PDF:326KB)


この記事の執筆者:三島 佳予子(Kayoko Mishima)


保有資格:CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 住宅ローンアドバイザー /宅地建物取引士