こども養育費
新学期が始まって1か月です。
新しい環境はいかがですか?
子どもにかかるお金というと、まっ先に思い浮かぶのが教育費。
けれど、かかるのは教育費だけではありません。
それ以外の費用、いわゆる養育費がどのくらい必要なのかちょっと古い調査ですが平均値をご紹介しましょう。
調査結果の概要からご紹介。
平成21年度 内閣府政策統括官(共生社会政策担当)調査結果の概要
調査項目になっているのは
・衣服費・服飾雑貨費
・食費
・生活用品費
・医療費
・保育費
・学校教育費
・学校外教育費
・学校外活動費
・子どもの携帯電話料金
・おこづかい
・お祝い行事関連費
・こどものための預貯金・保険
・レジャー旅行費
家計簿の費目分けと同じような項目が並びます。
・子育て費用が最もかかるのは「中学生」で、未就学児の約1.5倍
・小学生は一人当たり1,153,541円とむしろ保育所・幼稚園児よりやや少なくなるが、中学生では約40万円多くなり一人当たり1,555,567円。未就学児の約1.5倍となる。
平成21年度 内閣府政策統括官(共生社会政策担当)調査結果の概要
子どもが成長するにつれて、よく食べるようになるし、服もおしゃれになるし、子どもなりの友達つき合いも出来てきます。
親は子どものためにと将来の教育資金を貯めたり、習い事もやらせていろいろな可能性をためさせたりします。
・子育て費用が最もかかるのは「中学生」で、未就学児の約1.5倍
・小学生は一人当たり1,153,541円とむしろ保育所・幼稚園児よりやや少なくなるが、中学生では約40万円多くなり一人当たり1,555,567円。未就学児の約1.5倍となる。
平成21年度 内閣府政策統括官(共生社会政策担当)調査結果の概要
平成21年度 内閣府政策統括官(共生社会政策担当)調査結果の概要
子どもが小さいうちは将来にむけてお金を貯める時期で、やがて、食費、学校関連費の割合が多くなります。
では、具体的に、どのくらいお金をかけているのでしょうか?
先の資料から項目ごとに傾向を紹介します。
お子さんの今の年齢、将来の年齢の目安になればと思います。
【食費】
子どもが小さいうちは将来にむけてお金を貯める時期で、やがて、食費、学校関連費の割合が多くなります。
では、具体的に、どのくらいお金をかけているのでしょうか?
先の資料から項目ごとに傾向を紹介します。
お子さんの今の年齢、将来の年齢の目安になればと思います。
年齢、学年が上がるにつれて、「食費」はどの費目も増加傾向。特に中学生は、小学生よりも「家庭内での食事代、弁当材料費」「おやつ、間食代」の金額が増加している。
0歳の「食費」は年間約11万円だが、中学生は年間約36万円と、約3倍になっている。
データでみると、よくわかります。
中学生の時にはおやつや間食に年間5万円ほど使っています。
ご自身の中学時代はいかがでしたか?
【生活用品費】
・0~2歳は、おむつやお手拭、ベビーパウダー、石鹸などの「生活消耗品」の支出額が年間約7~9万円 で、他の層の年間約2~3万円に比べると大幅に多い。また、この年代(特に0歳)は、哺乳びんやおま る、ベビーカー、チャイルドシートなどの「子ども用生活用品・用具」の支出額も多い。
・小学1年生は、子ども用ベッドや学習机、本棚、子ども専用の空調・冷暖房器具などの「子ども用家具・ 家電」の支出額が他の年齢・学年より多い。小学校入学を契機に子ども部屋をしつらえる傾向が考えられ るため、子ども用として買い与えたことが影響しているとみられる。
乳幼児をかかえる頃は生活消耗品を買うために、ドラッグストアに行く機会が増えます。
【学校教育費】
小・中学生とも、入学時に「制服、通学用品費」の負担が発生 「制服、通学用品費」は入学したばかりの小学1年生、中学1年生で支出増。中学1年生は小学1年生の 約1.6倍。
「学校給食費」は小学生・中学生の期間はほぼ一定額で推移。「学級費、生徒会費、PTA会費等」は中学生になると倍増、「課外クラブ活動費」も増大。「修学旅行、林間・臨海学校、遠足などの費用」は、そ ういった機会が増え、遠方へ出かけるようになる小学6年生から急増。
子どもの費用として真っ先に思い浮かぶのが学校教育費。
支出が多くなる時期が決まっているので、あらかじめ備えましょう。
【学校外活動費】
・「習い事関連」の支出額が多いのは、小学3~4年生 「学校外活動費」は4歳頃から「学習塾以外の習い事の月謝等」の支出が多くなり始め、小学4年生をピ ークに以降は減少。
・支出ピーク時の小学3~4年生の「学習塾以外の習い事の月謝等」は年間約8万円で、中学生の2倍以上
小学校入学前くらいから習い事をするお子さんが増えます。
その習い事も、ピークとなる時期があるのですね。
【携帯電話料金】
これは平成21年度(2009年)の調査結果なので、現在とは料金プラン・格安携帯会社の台頭など、携帯電話をめぐる状況が違っています。
料金は今の方が安くなっているかもしれませんが、携帯電話を持ち始める年齢は低年齢化しています。
【おこづかい】
おこづかいは、年齢が上がるにつれ金額が多くなります。
子ども自身がお金を使って、管理をする体験も必要です。
親子で金銭管理を学ぶ機会ととらえていけたらいいですね。
【お祝い行事関係費】
0歳は「出産祝い関係」、3~4歳と小・中1年生は「入園・入学祝い関係」の支出額が多い
誕生祝いの額は年齢によってさほど違いはありませんが、出産祝い、入園・入学祝いの時期は入ってくるお金もありますが出費もかさみます。
これも時期が予測できるので、備えておけると助かります。
子どもにかかるお金のイメージが湧いて来たでしょうか?
大雑把にまとめると、
・子どもが小さいうちに将来の備えをしておく
・育っていく節目、節目にかかるお金を準備する。
・成長していくにつれて、かかるお金の目途を知っておく
と安心します。
子育て時期は、時間も、体力も、お金も、大変な時期です。
成人年齢は18歳に引き下げられ、子どものともに過ごす時間は思いのほか短いです。
結婚・子育て・住宅など、大きなお金がかかるものは、大きな喜びをもたらしてくれるものでもあります。子どもとともに生活する時期は、過ぎてみれば大切な宝物になり、育った子どもは頼りになる存在になっていきます。
これを読んでくださる皆様がどの時期の生活も楽しめるように、願ってやみません。
<出典元>
内閣府
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/13024511/www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/research/cyousa21/net_hiyo/mokuji_pdf.html
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/13024511/www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/research/cyousa21/net_hiyo/pdf/zentai/2sho.pdf
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/13024511/www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/research/cyousa21/net_hiyo/pdf/zentai/3sho_1.pdf
この記事の執筆者:三島 佳予子(Kayoko Mishima)
保有資格:CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 住宅ローンアドバイザー /宅地建物取引士