早め早めの備えが肝心 奨学金の受付が始まっています

新年度が始まり、新しい環境に慣れるだけで一苦労。
ようやく落ち着いたと思えば、受験生はもう次の準備が始まっています。
特に高校生は忙しい。
勉強に励むのはもちろんの事、
進学先はどこにするか、悩みます。
学習内容・取得できる資格、そして学生生活を送るための経済基盤は大丈夫か。

教育費が一番かかるのが、高校卒業してからの大学・専門学校への進学。
準備している額では不安な場合は、借りるという選択肢もあります。
お金を借りるときは、借りた以上の価値を作り出せるかが重要です。
自分の価値を高めたい、と考えるのなら、借りるという選択肢もあります。

借りる方法は大きく分けて二つ。
奨学金と教育ローン。
奨学金は、子どもが借りて、子どもが返す。
教育ローンは、親が借りて、親が返す。
借りる人、返す人が違います。

また、奨学金は多くの人が利用する日本学生支援機構のほかにも、民間、自治体、学校単位など独自に奨学金を設けているところもあります。

進学先が決まらなくても奨学金の予約はできます。
進学してからの申請では、数か月間奨学金がもらえない期間がでてくることもあります。
また、進学すると教科書・パソコン・学用品・新生活用品など、最初にお金がかかります。
奨学金の利用を考えるなら、進学先が決まっていなくても先に予約申請をしましょう。(利用しない場合は取消になります)
日本学生機構の奨学金予約申請は、もう始まっています。

以降は「日本学生支援機構」の奨学金について解説していきます。

奨学金の対象になるか?

進学したらどれくらいのお金がかかるのか、
奨学金は借りれるのか?
いくらくらい借りれるのか?
色々な疑問があると思います。
日本学生支援機構HPから、進学資金シュミレーターで調べてみましょう。

奨学金はどれくらいもらえるの?

世帯年収・多子状況・給付型との併給など、ご家庭ごとに状況が違うので、進学資金シュミレーターで確認をお願いします。
制度も頻繁に変わり、条件が複雑なので必ず確認をお願いします。
上限額の目安としてお示しします。

奨学金の申込方法

高校在学中は通っている高校を通じて申請します。
来年度の受付は4月から始まっています。

日本学生支援機構の奨学金に関する説明動画へのリンクです。

2024年から拡充される制度 

2024年度より、授業料・入学金の免除/減額+給付型奨学金の支給など、学びたい人を応援する制度も拡充され、支援が拡大しています。

支援を受けられる範囲も拡大しています。
また、この収入基準は、毎年6月に更新される所得(住民税)情報で区分が判定されるので、高校生の時に申し込んで対象外だった場合も進学後に申し込んで支援対象となる可能性もあります。

奨学金などの支援制度は、学ぶ人を後押しするものです。
学力基準なども設けられています。(評定3.5以上など)
学生の皆さん、しっかり学んでください。
高等学校への進学は大きなお金がかかります。
家庭への負担も大きいですが、国も支援に乗り出しています。
学ぶことは、役立つでしょう。

努力は力になります。

<出典元>
独立行政法人日本学生支援機構
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/kyufu/__icsFiles/afieldfile/2024/03/21/r6_yoyaku_leaflet.pdf


この記事の執筆者:三島 佳予子(Kayoko Mishima)

保有資格:CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 住宅ローンアドバイザー /宅地建物取引士