18歳で成人! 取り消せない契約に注意
2022年4月1日から18歳で成人とみなされるようになります。
2002年4月2日生まれから2004年4月1日生まれの人は、2022年4月1日に皆さん成人になり、2004年4月2日生まれ以降の人は18歳の誕生日に成人になります。
18歳、高校を卒業する時点で自分の将来を自分で決めることができるというのはある意味朗報です。
しかしながら、決めてしまったことは取り消せない、責任もうまれます。今までだったら、19歳の大学生が親に内緒で高額な商品をローンを組んで購入した場合、親が取り消すことができました。
2022年4月1日以降に19歳の大学生が結んだ契約では、この「未成年者取消権」がなくなります。
・携帯電話の契約
・家電のローン契約による購入
・自動車学校にローン契約で通う
・塾の契約、教材の割賦契約
・ヘアカラーを年間契約すると割引がある
・キャッシュレス決済をクレジットカードから引き落とす契約にするとポイント還元率がよくなる
「この契約をするとお得ですよ」という文言がちまたにはあふれています。
契約を交わすことはお互いに信頼している約束事を「文書」で交わす普通の商慣行です。
ただ、その中にはあなたに不利になることも含まれていることを、よーくわかってほしいのです。
「もの」が売れて利益が出て、回っているのがこの資本主義の世界です。売る側としては、「本当にほしい人」だけでなく「興味がありそうな人、買ってくれそうな人」にも売りたいわけです。若い世代は色々なことに興味を持ちます。お金は持ってないかもしれませんが、借金もしていないのでローンが組めます。つい先日まで子どもで「大人の言うことをよく聞くように」と教えられてきたので、大人が言い張れば逆らいにくいです。こうして若い世代がターゲットにされていきます。
①即断・即決しない
②自分の判断だけでなく、周りに相談する(「188」消費者ホットライン)
③失敗したと思ったときには公的機関に相談
「失敗するのはよくない、恥ずかしい」という風潮がありますが、失敗を経験せずに渡って行けるほど世の中は平穏で退屈なものではないです。
私自身、不要なものを買わされたり、lineアカウントを乗っ取られていた親族から振り込みの依頼があって引っかかりそうになったこともあります。世の中は18歳で大人になった方々を歓迎しています。どうか、一緒によりよい「大人」になっていきましょう。
この記事の執筆者:三島 佳予子(Kayoko Mishima)
保有資格:CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 住宅ローンアドバイザー