なんで保険の見直しを勧められるの?
【生命保険編】

TVコマーシャル・ネット広告・カード会社からのDM(ダイレクトメール)など、保険に関する情報はあふれています。
「見直したら保険料が年間〇〇円お得に」とか本当なの?
案内される保険には生命保険・医療保険・傷害保険など色々な種類があり、これらの組み合わせもあります。
保険は何を保障してくれるのか、
なぜ見直しを推奨されるのか、解説していきましょう。
今回は【生命保険編】
生命保険(死亡保険)とはどんな保険か
生命保険(死亡保険)は被保険者が亡くなった時に受取人に保険金が支払われる保険です。契約者と被保険者は同じことが多いです。
契約者がどれほど高額な保険に入り、高額な保険料を支払っていても、自分には保険金が支払われず、遺族の生活保障のために加入することが多いです。
保険の見直しを勧められる訳は?
1.長生きをするようになったので保険料が下がった
織田信長は「♪人生50年」と舞ったと言われています。
今は「人生100年時代」と言われます。
70年前には70歳に満たなかった日本人の平均寿命は、2024年は女性が87.13歳、男性が81.09歳と10年以上伸びました。(令和6年(2024年)簡易生命表より)

図表1-2-1 平均寿命の推移|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省
生命保険は基本、加入者がお金(保険料)を出し合って、亡くなった方に保険金を支払う仕組みです。
亡くなる方が少なくなる(寿命が延びる)と保険料は安くなります。
加入した時期によっては、昔の保険を解約して新しい保険に加入した方が保険料が安くなることがあります。
2.必要な保障が変わってきた
主な稼ぎ手が亡くなった時の遺族の生活保障としての保険は、イギリスで労働者向けの生命保険として産業革命をきっかけに誕生しました。日本では福沢諭吉によって紹介され、明治以降保険会社ができました。
しかし、戦後の高度成長期に多かった専業主婦世帯よりも共に働く世帯が多くなり、死亡リスクだけでなく病気やけがで働けなくなる、収入が減るリスクも顕在化してきました。
そこで最近では今の情勢に合った色々な特則・特約ができてきました。
・がんになったら一時金が出る、保険料の支払いがなくなる
・特定の疾病や状態になったら保険金が支払われる
など。
今の状態に合った保障内容になっているか、見直してみましょう。
3.老後の備えへのウェートが高くなった
お釈迦さまの教えに「生病労死」の四苦があります。
今の日本は「生病労介死」と言われるように、平均寿命と健康寿命の間に差があります。

図表2-1-1 平均寿命と健康寿命の推移|令和4年版厚生労働白書-社会保障を支える人材の確保-|厚生労働省
健康を害すると、不便・不快・苦痛なだけでなく、お金がかかってきます。
その費用を捻出するために保険を利用したり、保険料を節約して将来に備えるようになってきます。
このような理由で、「保険の見直しをしませんか」という広告が多くなってきたのです。
何よりも、今の自分に必要なものは何か、そこから始めていきましょう。

この記事の執筆者:三島 佳予子(Kayoko Mishima)
保有資格:CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 住宅ローンアドバイザー /宅地建物取
引士