バカンス・お祭り 非日常をどう過ごす?
夏休み・お盆・帰省・お祭り・・・
夏にはイベントも満載です。普段、家計管理を頑張っている方には、「家計簿が合わない!」「支出が増える!」とやきもきする季節かもしれません。
ここはちょっと視点を変えてみましょう。
非日常支出は別予算で対応
お盆・帰省・お祭りでいくら使ったかを考えるのではなくて、「いくら使うか」を予算を建てて決めてしまうのです。
例えば、「今回の帰省には5万円使う!」と決めてしまい、別の財布に5万円入れ、普段の財布は持ち歩かず、そこから支出をする。レシートをとっておかなくても「5万円-財布の残り=帰省費用」となります。
同じように「花火大会に5千円!」とすれば、「5千円―財布の残り=花火大会費用」となります。
クレカ・交通系カード・QRコード決済などキャッスレス決済を使ったときは明細が残るので後から予算の金額から引けば費用が計算できます。
気分を緩めることも大切です。いつもと違うときには、いつもと違うお金の使い方をしましょう。
日本には「ハレの日、ケの日」という考えが昔からあります。
日本を代表する民俗学者の柳田国男氏(明治8年~昭和37年)が定義した言葉で、お盆やお正月、冠婚葬祭や成人式など非日常的な行事の「ハレの日」とそれ以外の日常的な「ケの日」を分けて生活してきました。
いつも同じ生活をしていては息が詰まってしまうと考えるのは自然なことなのですね。
非日常的な行事は短いです。1日・数日といった短期が多いです。
1か月、1年単位での家計管理がしんどいと思われる方はありませんか?それは、自分にとって1か月、1年という単位は長いのです。
人によって把握しやすい時間軸は違います。1年・数年という長期で考えるのが得意な人もあり、1週間・1日という短期が得意な人もあります。
給料日が毎月〇〇日だから、年金支給が2か月に1度〇日だからと、支給日に合わせて管理するのが自分に合っているとは限りません。
非日常的な短期のことから始めて、自分に合った時間軸を探してみませんか?
このようなやり方ができるのは、「ハレの日」予算があってのこと。普段の生活の中から「ハレの日」予算が作れるように取り置きをしておくことが大事、、、
とやっぱり「収入を全部使わずに取り置きしておきましょう」ということになっていってしまうのですが、これは仕方がないことです。「収入の1割を取り置きしましょう」と書かれているマネー本もありますね。
「ハレの日」を楽しむために「ケの日」を粛々と過ごしましょう。
この記事の執筆者:三島 佳予子(Kayoko Mishima)
保有資格:CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 住宅ローンアドバイザー /宅地建物取引士