お金の勉強シリーズvol.9
自分のお金の使い方が未来を決める

お金についての話が難しくなる原因は、皆が正しいことを主張してたとしても3つあります。
①断片だけが取り上げられている
②語る人によって状況が変わる
③語る人の時代によって変わってくる
まして、皆が皆正しいことを主張しているわけではありません。

だからここではなるだけ普遍的な話題に絞っていきます。
お金の基本は次のようになります。

自由に使えるお金を手に入れるためには、収入を増やしてもいいし、支出を減らしてもいい。
手元にある自由に使えるお金を投資で増やしてもいい。
けれど、お金は最後には使うためにあります。
2024年7月に新紙幣が発行されて新しいお札ができました。
発行初日には新札を求めて銀行に並ぶ光景もあったようですが、この手に入れたお札はどうなるでしょう。
額に入れてコレクションにすると「絵画」と同じになります。
使うことで食料品になったり、服になったり、遊園地のチケットになったりと、自分の欲しいものに変えられます。
お金の話というと、「増やす金融教育」「貯める節約術」などに偏りがちですが、「何に使う」「どう使う」ということが大切。
お金を使うことは一番身近な社会活動で一番身近な経済活動。
お菓子を買った200円は、お店の人に渡り、メーカーの人に渡り、パッケージをつくった人に渡り、材料を運んだ人に渡り、材料を作った人に渡ります。

たくさん売れた商品は時代にあわせて改良され、残っていきます。
あなたがそこにいるだけでお金は動きます。
あなたのお金の使い方が未来をつくっていきます。
「安いけれどもあまり好きでないもの」と「高いけれども気に入ったもの」と二つのものがあったとき、あなたはどちらを選びますか?
支出を少なくしてほかのことにお金を使うのもOKですし、
気に入ったものにお金を使うのもOKです。

避けたいのは、お金の絶対額が足りないから「選べない」ということ。
お金の使い方を選ぶことは、人生の選択につながっていきます。
お昼ご飯に何食べる?
家を買うか借りるか?
選択ができるようにするためには、お金の余裕が必要になってきます。
使い方について、考えていきましょう。
この記事の執筆者:三島 佳予子(Kayoko Mishima)
保有資格:CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 住宅ローンアドバイザー /宅地建物取
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