投資・投機・賭博の違い あなたは宝くじを買いますか?
あなたは宝くじを買いますか?
あなたは株式投資をしますか?
あなたはNISA、iDeCoをしますか?
あなたは競輪・競馬・パチンコをしますか?
FX(外国為替証拠金取引)は?
バイナリーオプションは?
どの項目にも共通しているのは、お金を儲けるためにお金を使うところ。
でも、その儲かる仕組みの違いで、投資・投機・賭博 と分類されます。
宝くじは買うけど株式投資なんてもってのほか。
iDeCoはやってるけどリスクがあるのは嫌だから元本確保型にしている。
宝くじなんて還元率が悪いから競輪・競馬・パチンコの方がいい。
積立投資で年利4%なんてチマチマ増えるのはやってられないから当たると大きいバイナリーオプションで早く稼ぐ。
投資・投機・賭博の特徴について解説します。
まず、どれがどれにあたるか
宝くじ…………………………………賭博
株式投資………………………………投資
NISA、iDeCo…………………………投資
競輪・競馬・パチンコ………………賭博
FX(外国為替証拠金取引)…………投機
バイナリーオプション………………投機
お金が儲かる仕組み
・投資(株式)
投資先が業績を上げて株価が上がり、配当が増える
・投機(FX)
見込み違いの人が損したものが自分の儲けになる
・賭博(宝くじ)
参加した人が出したお金から手数料を引いたものが当選金になる一部の人が儲け、その他多くの人は損をするしたものが自分の儲けになる
投資は市場が成長していけばみんなが儲かるが、投機・賭博は損するひとのお金が儲かる人に回るしくみになっています。
儲かる確率は?どのくらい儲かるのか?
・投資(投資信託)
分散投資、積立運用、20年以上長期保有で100%
教えて虫とり先生(第3回): 金融庁
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/attention/01/01_03.html
・投機(FX)
上がるか下がるかの2択なので基本50%
2018年度の「外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査」のデータより作成
https://www.ffaj.or.jp/wp-content/uploads/2018/09/20180927_result.pdf
・賭博(宝くじ)
2022年の年末宝くじ1等7億円が当たる確率は1/2000万7等300円が当たる確率は1/10
宝くじ公式サイトより
https://www.takarakuji-official.jp/news/recent/?newsId=221101
大雑把にいうと、投資はコツコツ増やすもの、投機・賭博は一発当てるもの、でしょうか。
ライフプランに組み込むべきは投資で、投機・賭博ではありません。
FXや宝くじなど、ちょっと冒険してみたい気分は十分理解できます。
毎回億円のお金を手にすることを夢みて。
ただ、人生のベースになるものではなく、ベースになるコツコツとした積立とは別枠だと理解して臨みましょう。
毎年一定金額を積立て場合、将来の積立総額(元利合計)を計算するときには年金終価値係数という係数を利用します。
毎月3万円、年間36万円、利率4%(インデックス投信などの利率)で20年間運用すると1,072万円(積立額は720万円)になります。
【年金終価係数】
年金終価係数を計算し、指定利率での表を作成します。
https://keisan.casio.jp/exec/system/1428890934
また、宝くじの公式サイトにはこのようにあります。
300円の宝くじを買うと、161円(53.8%)は社会貢献や手数料(TVで流れているCM代)などに使われ、残りの139円(46.2%)をみんなで分けています。買った瞬間から価値が5割以下に下がるものを買っているわけです。
サラリーマン(給与所得者)の生涯年収が2億円~2億7千万円と言われています。宝くじの一等当選金はその倍以上の金額ですから夢みます。
夢は夢、現実は堅実に。
区別しながら生活していきましょう。
この記事の執筆者:三島 佳予子(Kayoko Mishima)
保有資格:CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 住宅ローンアドバイザー /宅地建物取引士