今年の振り返りと来年の準備

2023年(令和5年)もあと今月を残すばかり。

クリスマス
年賀状
おせち料理
お年玉
帰省
受験
期末テスト
新しいカレンダー・手帳の準備

それぞれに抱えるものは違うけれども、いつもと違うように感じる年末年始。
今年のうちにすることと、来年に向けての準備をピックアップします。

2023年末までにしておくこと

・ふるさと納税

ふるさと納税をする予定でまだの方は今年の分を年末までにしておきましょう。そろそろ今年の収入も確定し、いくらまでふるさと納税ができるかわかる頃。特にワンストップ納税を利用したい方(確定申告なしで手続きを済ませたい方)年末ぎりぎりでは難しいため早めにご準備を。(期日についてはご確認ください)

・2024年から新NISAをする場合の変更

2024年からNISA制度が変更になります。
今までNISAを利用していた方は手続きなしで新NISAに移行できます。
新NISAが始まるのを契機に取り扱いの金融機関を変えたい方は要注意。
① 金融機関の変更は1年に1回のみ
(変更を希望する前年の10月1日から変更を希望する年の9月30日まで)
② 2024年中に1度でもNISAを利用したら2024年中は金融機関の変更はできない。
③ 金融機関の変更には時間がかかる(オンラインですぐにはできない)

また、今までつみたてNISAを利用していた方は、2024年からつみたて投資枠の設定上限額が変わります。(現行40万円/年 → 120万円/年)
つみたて投資額の引き上げを検討の方は2023年中に設定変更を。
(設定期限については利用している金融機関でご確認ください)

・贈与を年内にするか来年にするか考える

2024年(令和6年)から贈与税、相続税が変わります。
① 相続時精算課税に年110万円の基礎控除が創設
② 土地、または建物が被災した場合の変更

国税庁資料 「令和5年度相続税及び贈与税の税制改正のあらまし」
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/pdf/0023006-004.pdf

③ 暦年の生前贈与の相続財産への加算が3年→7年に延長
④ 延長された4年間の贈与についての特例

国税庁資料 「令和5年度相続税及び贈与税の税制改正のあらまし」
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/pdf/0023006-004.pdf

相続税、贈与税の税制改正が令和5年度にあります。
2024年1月1日施行です。
贈与を予定されている方は年内に贈与するのか、来年にするのかご検討ください。国税庁の説明チラシのURLを貼り付けておきます。

「令和5年度相続税及び贈与税の税制改正のあらまし」
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/pdf/0023006-004.pdf

2024年に向けて

今年は〇〇をしよう。
今年の目標は〇〇。
などと年初に決めても、慌ただしさに紛れて気がつけば半年経っていた、
なんてことはよくあることです。

早め早めの準備が肝心。

例えばこんな感じに。
家計簿をつけよう → 年内に家計簿を買っておこう
節約をしよう → 手帳や家計簿、カレンダーなどに目標を書いておこう
試験に受かろう → 試験日を手帳やカレンダーに目標設定を書き込もう
旅行に行こう → いきたい日、いきたい場所を書き込んでみよう
貯金しよう → 手帳やカレンダーに〇日までに〇円と目標を書いてみよう

人間の脳は不思議なもので、毎日見ているとそれを実行できるようになるものだそうです。
ハッピーなこと、なりたい自分、やりたいこと、
日頃よく目にする手帳、カレンダー、家計簿などに書き込んで実現しましょう。スマホのリマインダーなどを活用の場合は、実際に決まっている予定と目標とするところ、なりたいとおもうところの区別がつくように工夫しましょう。

まだ始まっていない2024年。
始まっていないからこそデザインできます。

これからくる年が、皆様にとってよりよい年でありますように。
今年一年の感謝を込めて、「よいお年を」

<参考>

「すぐに実行できるのに誰も教えてくれなかった考える力をつくるノート」著:茂木健一郎、他 (講談社)2010年06月
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000186063


この記事の執筆者:三島 佳予子(Kayoko Mishima)

保有資格:CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 住宅ローンアドバイザー /宅地建物取
引士