老後が心配なら、歯磨きをしよう!

2019年に「老後2000万円問題」がクローズアップされ、老後資金への関心が高まりました。

「令和7年版高齢社会白書」によると、老後のために必要だと思う備えは?という質問に対して「健康に関する備え(治療費も含め)」という回答がトップになっています。

令和7年版高齢社会白書 内閣府より

病気・事故・感染症等、防ぐことが難しいものもありますが、「歯」を大事にすると健康寿命が延びることをご存じですか?

令和6年度 ライフステージに応じた歯科口腔保健推進事業 事業報告書 令和7年3月 厚生労働省を加工して作成

80歳時点で20本以上の歯を保つことを目指す「8020運動」。研究結果からは20本以上の歯が残っていると健康寿命は約2年も伸びています。

そして、レセプト(医療の請求書)からも歯が欠損することにより医療費が高くなることがわかっています。

全世代向けモデル歯科健康診査等実施事業 (レセプトデータを活用した歯科健診の評価分析事業) に係る調査研究等一式)を加工して作成

もし大切な歯を失ってしまったら、どうすればいいのでしょうか?

「やっぱり入れ歯になるの?」と思われるかもしれませんが、一口に「入れ歯」と言っても、様々な種類があります。

保険適用のものは比較的安価で作れますが、制限があります。合わなくても半年は作り変えができない、材料が決められているので装着具合や耐久力が自分に合うとは限らない、など。

保険適用の総入れ歯は基本的機能を持っていますが、完璧な見た目や快適さを求めるには限界があります。そして、いきなりすべての歯を失うわけではありません。だんだんと歯を失っていく過程では健康な歯を削ってブリッジをいれることもあります。

保険適用外(自費診療)のものは材質が選べたり、方法が選べたりしますが高額です。20本の歯をすべてインプラントにすると1000万円以上の出費が見込まれます。

また、歯が出来上がるまでには時間もかかります。

・保険診療の場合▶︎2週間~1カ月

・自由診療の場合▶︎2カ月~3カ月

・インプラントの場合▶︎3カ月~1年

その間、歯がない、もしくは仮歯の不便な状態で過ごすことになります。
※ 2026年に入り、金属価格の高騰・人件費の高騰により歯が出来上がるまでの期間が長くなり、価格は上記の表よりも高くなっています。

歯が抜けても入れ歯にせず、そのまま抜けた状態で過ごす選択肢もあるでしょう。しかし一方で、抜けたままで放置すると義歯を入れた場合に比べ認知症リスクが2倍ほどに増えるというデータもあります。

8020現在歯数と健康寿命 - 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020

現在、人々の歯に対する意識が変わり、80歳で20本以上歯を有する人の割合は増加傾向にあります。

歯科口腔保健の推進に向けた取組等について 2025年3月17日 厚生労働省医政局歯科保健課歯科口腔保健推進室https://www.mhlw.go.jp/content/001490222.pdfより加工して作成

歯はいきなり失うのではありません。
80歳の歯は若かりしときからの積み重ねです。

歯を失い始めるのは30代からです。(20%ほどの人が失い始める時期)


丁度、今月6月4日は「む(6)し(4)ば」の語呂合わせから「虫歯予防デー」です。令和8年「歯と口の健康習慣」が始まります。


老後の健康やお金に不安を覚えたら、まずは歯磨きから徹底して行うようにしていきましょう!


この記事の執筆者:三島 佳予子(Kayoko Mishima)

保有資格:CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 住宅ローンアドバイザー /宅地建物取引士