20代の私に投資は必要?
どうやって始めるの?

20代からの質問「投資は本当に必要?いつ・どうやって始めればいい?」
「投資が必要と言われますが、本当ですか? いつから、どのように始めればいいのでしょうか」ーー
こんな疑問を持つ20代の方は少なくありません。
結論からお伝えすると、投資は 「できるだけ早く・少額から・長く・コストを抑えて」 始めるのが鉄則です。
社会人になったばかりの20代は、これからの人生に期待と不安が入り混じる時期です。現状は平均賃金が約25万円(※)ほどで、若いとはいえ生活費もそれなりにかかります。
その上、欲しいものや、やりたいことも多いため「貯蓄や投資に回す余裕なんてない」というのが本音かもしれません。
(※)令和6年6月分の賃金等 厚生労働省令和 6 年賃金構造基本
統計調査結果の概況 2025 年 3 月公表より
お金はすぐに増えない、旨い話にご用心
本来、投資とは「時間をかけてじっくりとお金を育てていくもの」です。
しかし、20代にとって40年以上も先の老後を想像するのは難しく、「数ヶ月〜数年で手っ取り早くお金を増やしたい」と考えてしまいがちです。
実は、そうした「早く儲けたい」という若者の心理につけ込む、怪しい投資話や危険な金融商品も存在します。
「早くお金を増やしたい」という焦りから怪しい金融商品に騙されないためには、まず「投資」「投機」「賭博(ギャンブル)」の違いを正しく理解しておくことが大切です。
過去の記事でも、取り上げていますので是非ご確認ください。

「20代の自分に、本当に投資なんて必要なのだろうか?」と疑問に思うかもしれません。
結論から言うと、答えは「必要」です。
その最大の理由は、「インフレ(物価上昇)に強い資産」を持っておく必要があるからです。
あなたは20年後、30年後、そしてその先もずっとお金を使いながら生きていきます。投資とは、まさにその「20年後・30年後・40年後のお金をつくる行為」にほかなりません。
現在、日本銀行(日銀)は「物価上昇率(インフレ率)年2%」を目標に掲げています。もし毎年2%ずつ物価が上がり続けた場合、お金の価値はどう変わるでしょうか。

ここ数年で物価が上がっていることは皆さん実感されているでしょう。
個別には2%以上の上昇をしているものもたくさんあります。高カカオ含有のチョコレートは500円台だったものが1,000円以上になり、特価で150円で売られていた牛乳は250円前後になりました。
2年前、2024年6月に全国平均2,300円前後で売られていた5kgの米が、ピーク時の2025年11月には5,000円を超えたことは記憶に新しいです。
先が長い若者は、40年後も物を買うお金が必要です。先々物価が上がっても必要なものを買えるだけのお金が必要です。
※参考 「全国でお米5kg1袋の値段は?」小売物価統計調査による価格推移|日本の物価
投資は「いつ」始めればいい?
—— 答えは「できるだけ早く始めて長く続ける」こと
ここでは毎月コツコツ入金するつみたて投資を例にします。
利子に利子がついて増えていく複利を利用して増やしていきます。複利は、時間を重ねれば重ねるほど効果が大きくなるので早く始めて長く続けたほうが有利になります。

投資額はいくら必要?
—— 答えは「まずは少しずつ、少額から」
何事も始めは少しづつ始めて、様子をみましょう。
今は投資信託ですと100円から始める事ができます。投資商品は値動きがあるものです。高い時、安い時ががあり、その時期を予測することは難しいです。
だからこそ、まとまった資金を一気に投入するのではなく、毎月少しずつコツコツと購入していくことが大切です。

何に投資すればいい?
—— 答えは「いろいろ試して自分に合うものを見つける」
株式、不動産、債券、金、仮想通貨など投資といわれるものはいくつもの種類があります。
それぞれに値動きも違います。分散することで暴落リスクを減らすことができます。
お金の使い方に好みがあるように、投資にも向き不向きや好みが出ます。まずは少しづつやってみて自分に合うものを見つけましょう。

投資はどこで始める?
—— 答えは「コストを抑えて、新NISAから」
「投資に興味はあるけれど、どこで口座を作ればいいの?」と悩む人も多いでしょう。選び方の最大のポイントは 「徹底的にコスト(手数料)を抑えること」 です。
投資には、実はさまざまなコストがかかります。
- 口座管理料(口座を持っているだけでかかる費用)
- 売買手数料(金融商品を買う・売るときにかかる費用)
- 税金(得られた利益に対してかかる約20%の税金)
これらのコストを極力ゼロに近づけるため、まずは「新NISA」制度の活用から始めましょう。
新NISAを使えば、本来なら利益にかかる約20%の税金が非課税になり、手数料が安い良質な投資信託を積立購入できます。
なお、NISA口座は全金融機関を通して一人ひとつしか作れません。
将来的に色々な種類の投資も視野に入れるなら、株式やJ-REITなど取扱いの種類が多いのは証券会社です。証券会社によっては口座管理手数料が必要なところもあるので、口座管理手数料がかからず、気軽にアクセスできるところを選びましょう。(ネット証券などが人気です)
失敗して学びましょう
投資は値動きがあるものにお金を使います。値上がりするときばかりではありません、必ず値下がりするときがあります。
若ければ、失敗しても取り戻せる時間と稼ぐ力があります。
できるだけ早く・少額から・長く・コストを抑え・小さな失敗をしながら学び、自分とお金との付き合い方を知っていきましょう。

いつの時代であっても、そして何歳であっても、お金の基本は「収入 - 支出」をプラスにすることです。そして、その手元に残ったプラスのお金を、20年・30年先々のために準備・活用する行為こそが「投資」です。
まずは、やってみましょう!

この記事の執筆者:三島 佳予子(Kayoko Mishima)
保有資格:CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 住宅ローンアドバイザー /宅地建物取引士

